IPマルチキャストの基本概念をいくつか紹介します。
まずツリーという概念を紹介します。送信元が送信するパケットは1つだけなので、ネットワーク上の個々の分岐点でパケットを複製する必要があります。その結果、マルチキャスト配信ツリーが作成されます。ツリーには次の2つの基本タイプがあります。
1.送信元ツリー/最短パス ツリー
データの送信元をルートとする単方向ツリーです。dense(稠密)モードのフラッディング/プルーニング ネットワークでは唯一のツリー タイプですが、sparse(希薄)モードのネットワークでも使用されます。
2.共有ツリー
ある共通のポイントをルートとする単方向ツリーです。共有ツリーは、受信者がまばらにしか存在せず、アクティブである送信元について学習するのにデータのフラッディングを使用するのは非効率的である場合に使用されます。Protocol Independent Multicast Sparse Mode(PIM SM)では、共有ツリーの共通のルートのことを、Rendezvous
Point(RP;ランデブー ポイント)といいます。受信者はここに加入し、アクティブである送信元について学習します。
陸
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