以前、オンボードRAIDといえば安物の代名詞でした。接続ドライブのポートを入れ替えただけで起動しなくなったり、保護されているはずなのにプライマリのドライブが不具合を起こすとそのまま起動できなくなったり。
今オンボードRAIDの代名詞と言えばインテルのrapid storage technologyでしょう。これもICH5Rや6Rのころはまだ、
RAIDにできますよ~程度でしたし、一部HDDの仕様変更部分の定義不足による構築や初期化の失敗が発生したりで
まだまだ安定したものとは言い難いものでした。
今はオンボードRAIDもだいぶ熟成してきて、使いやすくなってきています。HDD単体の容量が増えて、1台で2TBに達した
のもついこのあいだのことのような気がしますが、今の最大容量は1台で4TB。こうなるとGPTといわれる新しいフォーマットに対応した
windows7の、それも64bit版でないとインストールもできない・・・と思いきや、ドライブの一部の領域だけを使用して別のボリュームとして
認識させるマトリックスRAIDを使用すると、GPTフォーマットを適用したボリュームを起動ドライブとして使用できないOSでも
大容量のドライブを利用できるようになります。
とはいえ、同じドライブを別々のボリュームとして利用するこのシステムは、負荷の小さい状況ならともかく、同時にそれぞれのボリュームに大量の書き込みが発生し、
また読み出しも行うような状況になると、どんな挙動を示すかはもはやOS次第です。
やはり、過ぎたるは及ばざるがごとし、のようで。可能だからと言って、それがいつでもうまくいくとは限りません。
ハードウェアRAIDと同じことをやるには、いくら高速化し、多重化したCPUでも荷が重いです。
林
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