某刑務所の案件で出くわしたガラカメの話。
刑務所でのカメラ利用は海外の刑務所もの映画、日本でのドキュメンタリー番組などでよく見かける必要不可欠なシステムです。
刑務所はプライバシーは最小限にされているため、各部屋にもカメラが取り付けられている場合があります。 私たちのシステムも某北の少年鑑別所に導入されています。
さて、ガラカメですが、関西のある刑務所の案件ですが納入要件仕様書に2点、不思議な記述があるのです。レールカメラ、既存のカメラ設備の再利用。
? レールカメラってなんじゃ・・・・・・・・・・・
はい レールカメラです。 だからどんなもんじゃ、レールにカメラが取り付けられていて、リモート移動制御可能なカメラです。 そかな大げさな機構自体が無駄な費用で、カメラをPTZで複数取り付ける方がよほど使い勝手がいいはず。
既設カメラ再利用ってアナログカメラで仕様はオープンになっていないじゃないか。
なんでIP化するのに低品質のアナログを再利用せなあかんのや。
それはいいとして、仕様をオープンにしていないのに、IP化しろと・・・・・・
これって入札詐欺ではないか。
要するにこれは〇〇電機が絶対に受注する為の仕込なのです。日本のインフラ系のどろどろビジネスは日本でしか通用しないでしょう。(もちろん、そんなことばかりではなく、むしろ世界に通用するものが多い)
ビジネス的には理にかなった方法であり、極度に随意契約を悪とする日本ではこの様にしてガラスメ仕様がまかり通っていくという事です。
昔ならこんな文章は怖くて書けませんでしたが、書かない事の弊害が日本そのもの弊害になっている以上書きます。 仕様縛りが悪いのではなく、仕様の妥当性を吟味しない役所の問題です。
佐々木
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