3CCDカメラは単純に光は三原色RGB成分で構成されているので、プリズムで分離してそれぞれ、CCDで受光するカメラである。 放送機器などがもっともよく知られている。
高感度を含め多くのメリットがある。
監視カメラ用途としてはある時代まで官公庁を主体に利用されてきた事実がある。
この10年はCCDの性能とDSP技術で3CCDが必要な用途は極限定的だと思われていた。
ところが、日本では平気で現在もこの3CCDカメラを仕様制定したシステムを見かける。
3CCDの本来の性能を引き出すにはレンズの性能が命だが、Cマウント、CSマウントのレンズではほとんど期待される性能は出せない。 あれでよいなら放送局のカメラは必要ないのだ。
高感度だけを追求するなら単眼CCD素子を冷却して、S/N比を向上させて超高感度にした製品など3CCDカメラの選択理由にはならない。
現在、気象庁は火山監視を全国で実施しているが、このカメラに3CCDが採用されている。
設計当初からかかわっていたが、3CCDが絶対条件になっていた。
だが、この基本設計を気象庁が主導したのではない。納入業者が気象庁に対して自己都合情報だけを与えてシステムを設計していた。
火山というか山は気象条件的に可視光監視では殆ど見えない。火山監視ではサーマルカメラ(熱感知)が当然であり、推奨したが全く相手にもされなかった。
結果は惨憺たる状況で逆光対策も何も考えていないカメラの映像は悲惨でしかない。
3CCD神話にしがみつくガラカメと、その背景にあるゾンビ企業の一例。
この話には落ちがあるのだが、これを主導したのがドコモなのだ。日本のガラケーを生み出した・・・・この日本はいったいどうなるのか。
全体コスト(工事除く)の80%をカメラが占めていて何も見えない。
まさしくガラカメではないか。
二分に一回の更新だそうだ。
http://www.seisvol.kishou.go.jp/vo/32.php
次回は2億円でカメラ8台を
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